弥勒菩薩をみた

先日、京都に行く機会があり、弥勒菩薩を見に行きました。

ja.wikipedia.org

有名な広隆寺の"弥勒菩薩半跏思惟像"です。

仏像を含めた美術品を見るのはあまり得意ではないのですが(何を考えればいいかわからないので)、時間もあったし、人の勧めということもあり、見てきました。

拝観料は800円。薄暗い建物の中に入るとずらっと仏像が並んでおり、左から一つ一つ見てるような見ていないような速度で眺めていました。

解説がある像もあったので、解説を見てからまた像を見てみたり。

中央には例の弥勒菩薩半跏思惟像があり、その前には座れるように畳が2枚置いてありました。そこに正座して見る人もいました。

畳のせいで少し遠くから見ることになったのですが、薄暗い中、よーくよく見るとあることに気が付きました。

弥勒菩薩は口角が上がっているのです。

これは!と思い、他の像をぐるっとみてみましたが、微笑んでいるのは弥勒菩薩だけです。

パンフレットに書いてあったのですが、弥勒菩薩の像は、世の中の人をどうやって救済するかを考えている姿らしいですね。

それだけ難題を考えているのに微笑みを携えているところに、めちゃくちゃ感動しました。

表情が明るいことって大事ですよね。星野源も素敵になるにつれて口角が上がってきているし、なんとなく頬の肉のつき方で人ってわかる気がします。

弥勒菩薩は普段から口角が上がっている素敵な方なのではないかなと考えました。それか、人々の救済を考えてハッピーになっているか。

複雑困難症例を抱えて悩んでいても、弥勒菩薩のように微笑んでいられる自分でありたいと考えた週末 京都でした。

 

ちなみに大日如来(全ての始まりの神とされている方)の像は、無表情で、これはこれで悟りの極地だと思いました。